日置 治郎 アクロスコーポレイション武庫之荘北店
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子どもの頃、家に友達を呼べず寂しかった
家は家族の思い出づくりの場だと思う
私は子どもの頃、決して裕福な家庭ではなかったので小さな団地に住んでいました。夜、台所の電気をつけると、虫の足音がガサガサッてするんですよ(笑) とても友達は呼べるような環境ではありませんでした。自分の家で友達と遊べないことに寂しい思いをしてきて、子どもながらに「家って大事だな」と感じていました。でも
今になって思うのは、家って子どもだけじゃなくて、親にとってもすごく必要なものだということ。家族の思い出が一番つくれる場所って、やっぱり家なんですよ。
子どもが親と一緒に何かをするのって、小さい時が一番多いじゃないですか。友達を呼んでバースデイパーティを開いたりというのは、中学生や高校生になるとなかなかできません。小さい時に子どもと過ごした時間は、親にとってもほんとに良い思い出になりますが、振り返ればうちの親も寂しい思いをしていたのかもしれません。
「いつかは家を買いたいけど……」とずるずるしていると、子どもが成長してしまったりしてせっかくの思い出作りのチャンスを、逃してしまうかもしれません。いつか買うつもりなんだったら、人生1回切りなんだから、早めに買ったらどうでしょうか、と思うんです。
旅行会社、ドミノピザを経て不動産へ 最初は「向いてない」と感じていた
初めて就職したのは、旅行会社です。団体旅行の営業で、企業や町内会から仕事を取ってきて、旅行を企画し、当日の添乗員まですべてやっていました。
飛び込みで100件訪問して、成約できるのは2~3件程度。旅行が好きなので選んだ仕事でしたが、給料が安かったので、1991年にドミノピザに転職しました。そこでは、各店舗を回って指導する、スーパーバイザーに昇格しました。人に教えることが好きだったんです。そのまま10年ほどいたんですが、だんだん「独立して会社をつくりたい」と思うようになりました。
そのことを、縁があった今の会社の会長に相談したんですよ。すると「不動産も個人経営みたいなもので、自分の力でできるからやってみたらどうか」とアドバイスいただきました。実は人に何かを教えるのは好きでしたけど、1対1で話すのは苦手。不動産営業は自分には向いてないと思ったんですけど、一度やってみようかと奮起して、2004年にアクロスグループに入りました。
入社した当初は、賃貸を担当していました。最初は全然ダメで、2~3ヶ月で辞めようと思っていました(笑) 営業方法がわからなくて、売上が全然上がらなかったんです。「慣れてきたな」と感じたのは、2年経ってから。だんだん、やり方がわかってくると面白くなってきて、3年目で会社の賃貸売上トップになりました。
しばらく賃貸をやったあと、売買担当に変わりました。売買は、1人のお客さまに対する時間が長いんです。ですから、より深い話ができます。さきほどお話しした、私の「家に対する思い」も伝わりやすいですね。
家は幸せになるための大きなアイテム 家族の思いを乗せて買ってほしい
ご来店されるお客さまは「家賃がもったいないし、いつか家を買おうかな」と漠然と考えられている方がほとんど。でも、そのままだと良い物件があったとしても、買うまでに至らないんですよ。まずは、「なんで家が欲しいのか」「今後どんな人生にしていきたいのか」などを伺います。せっかく高い買い物をするのですから、もう一歩踏み込んで考えてほしいんです。「何となく家が欲しい」というところから出発して、そこにご自分の家族に対する思いを乗せてほしい。そして、家ができたら「ここがマイホームか」と、外から家を眺めてほしい。ただ単に家を買って建てた、ではなく、「家を大事に思ってもらいたいなぁ」という気持ちでお話しさせていただいています。
お客さまには、「ほしい気持ちがあるなら、買ったほうがいいですよ」とよく言っています。家は、幸せな家族になるために必要な、大きなアイテムだと思うんです。せっかく明るいマイホームを夢見ているのに、そこで買わないのは寂しいですよ。ローンなどいろんな心配があると思いますので、お客さまが無理せず買えるように、サポートしたいと思っています。
お客さまの感謝と仲間の存在があるから頑張れる
自分には不動産が向いてないと思っていたので、何度も「辞めよう」と考えました。それでも思いとどまったのは、お客さまからの感謝と、気遣ってくれる仲間の存在があったから。そういう人と人との良い関係があるからこそ、この仕事で頑張ろうと思えます。アクロスグループは、社内の人間関係が良いんですよ。どんな小さな会社でも、派閥や足の引っ張り合いは避けられないのですが、それがありません。みんなで助け合って、一緒に成長しようという社風が根付いています。
今後の目標は、自分にしかできない仕事がやりたいです。アクロスグループは将来、不動産以外の事業も増えていくと思います。その中で、営業以外のことにもチャレンジしていきたいと考えています。